ひとやま超えてエンヤコラ、ロンドン大学試験事情

アタマを散々悩ませてくれた「席に着くまで問題わからん」試験のひとつが終わったので、ちょっとだけ肩の荷も降りたきぶん。どんなことをするかと言うと、まあ普通の筆記試験なわけですが。

海外の大学はしんどいでしょ、とよく聞かれます。けれど実際のところ、学士課程レベルなら別にシステム自体がめちゃくちゃ厳しいわけじゃないです。そりゃカレッジ、学部のレベルや方針にもよるでしょーが、すくなくともウチはかなり楽なほうだと思われます。課題図書だって小論だって、トピックに興味さえあれば（無い奴は知らん）普通にこなせる量だもの。ただ日本語じゃないからしんどいんだっつの。。。ほへー。

ちなみにウチの学部の試験には、
SEEN。。。。試験２週間前に問題が配られる。
UNSEEN。。。当日まで問題がわからない。
の二通りがあります。

ここでの強敵はUNSEEN。
SEENのように最初に答えを用意して丸暗記、という荒技だけでは通用しません。

それでも講義にちゃんと出て、ついでに過去問を勉強しておけばある程度の傾向は読めるし、問題も１０問のうち２問を任意で選んで答えなさい、なのでそこまでヤバいものではありません。ぶっちゃけ日本語で答えていいなら耳くそホジリながらパスできるだろ、って感じなのですが、いかんせん留学生はそんなことほざける身分ではなく。ああ、へぼ英語使いの私にはしんどい要求だ。。。

なにしろ２時間で２問、最低各解答に１０００ワードくらい書くことを求められます。まず書く、センテンスの文法その他の正確さ、各パラグラフの内容、小論全体を通しての展開などなどを同時進行で。。。できるかっちゅーねん。日本語でも怪しいのにさっ！！おまけにノート持ち込み禁止は判るけど、留学生の辞書持ち込みまで禁止かよっ！！と、頭痛のタネは絶えません。

さらにもひとつ難問。日本人ならわかってくれるはず。
英語ライティングの特徴「結論は先に！！」は一朝一夕で身につきません。あまり意識せずに書いているといつのまにか日本語スタイルの文章になってしまいます。日本語の論調をそのまま英訳した感じですね。それ、実は英語圏の方々にはヒジョーに理解しづらい代物なのです。
起承転結の結を追って行く忍耐をイギリス人教授に期待してはいけません。まわりくどいのもほのめかすのも全部ダメです。なにしろつまらないモノですが、といったらつまらないモノだと思われる文化です。言いたいことはアタマで述べて、その後で前提を説明してあげましょう。。。というのを判っていても、プレッシャーの中では「ぽーーーんっ！」とトンじゃうんだなぁ、これが。

というわけで最終的な対策方法は、
「過去問を参考に問題を予想、それについて書いた文章を丸暗記していく」
とゆーものでした。結局、丸暗記かよっ！と言われそうですが。

しかしコレ、なかなか悪くないかも。
。。。もし問題の方向性がかなり予想と違っても、カテゴリーの基本の部分（たとえば社会階層制度についてなら、マルクスとウェーバーやっとけばまずハズさない）を抜きに例について考察する、ということはまず無いです。どうせ書かなきゃいけない文章についての正確さとか論理の展開がどーとか、という部分で時間をくってしまうのは勿体ない。ゆえに丸暗記。
。。。それと、いろいろ応用の利きそうな個人の例を用意して、それに対していろんな角度で分析したものもなるたけ覚えておくこと、とか。。。（ちなみに今回はサブカルチャー／資本主義／メディア表現などなど使いどころのあるカルチャージャミングを選びました。もともと知ってるから話しやすいし）。
。。。あとは求められた解答にあわせてその丸暗記内容をどれだけバラして、バラして、またくっつけるプロセスが出来るか、という部分のテクニック次第。

んで結果はといいますと。。。いやあ、やっぱしんどかった。高校受験と英語の試験いらいまっとうなテストを受けてない身としては、プレッシャーがすごかった。でもまあ落第はしないだろ、程度には。。。書けたかなっ？？ああ、自信薄。

けっきょく書かずに無駄になる文章だってそりゃ半分くらいはありましたが、ほとんど考えずに書ける部分で時間を無駄にせず、やっかいなところに割と時間を割けたのは悪くなかったですね。今後ともこの方針で行こうかと思っとります。

次の試験は問題をもらってるので、本気で丸暗記モードにはいります〜。
なんかコツがあったら教えて欲しい。。。