留学生のユーウツ

イギリスの大学の学費、ぶっちゃけ超！！高い。
それもEUの外から来てる学生にだけ、高いのです。

そのへんにまつわるいろんな憂鬱は、どうやら無国籍なようで。

まず、いわゆるインターナショナル・スチューデントはホーム・スチューデント（イギリス国籍またはEU圏内）のだいたい５倍の学費が課せられるわけです。うげげげ。それなのに言葉がおぼつかないうちは、授業での吸収率は彼らの５分の１かよ、みたいな。まあそこらへんは学生の努力の問題でもあります。それでも同じ授業受けて同じ生活して、それでこの金額の差はなんじゃらほい？と思うことは多々ありますな。ひとことで言えばビジネスで足元見られてるんですけどね。「ロンドン大学の名前を買ってるんだよん」というブラックジョークが耳に痛いぜ。くそう。

これは「損しないように勉強しよっと」というひねくれたモチベーション、というかプレッシャーに転化できるんでまだいいんですね。貧乏根性バンザイっすよ。

もうひとつのユーウツは、もうちょっと根深い。
学生であることコンプレックス、というやつです。
留学生の中には自分の国でもすでに大学を出ているヒトが多いんですわ。
いつまで社会にでないで学生してんだろ自分？というプレッシャーはよくある話ですが、学費の高さに直面するとそいつが更に増大。職探しだって国に帰ってからだから先行きはしばらく不透明。文系だとその不透明さに輪がかかる。若さ故のなんとやらで「俺は将来XXになるんだ！」なんて言うには歳をくいすぎてるし、現実そんなに甘かない、何かするには下積みからってのもわかっているわけで。

高い学費と引替えの「学生」という身分に納得しづらいお年頃にありがちなジレンマですね。友達が金を稼ぎはじめてると尚更です、はい。

経済格差の激しい国から来てる友達は特になんですが、学費ネタ→自分ちの経済、ひいては社会的ポジション→お国の経済格差→自分のしてることに対する根本的な疑問（ガッコにいけない人もいっぱいいるのに。。。）、みたいになっちゃう人もいます。本国の経済格差問題について解決を頼まれてるわけでも義務感に燃えてるわけでもないんですが、やっぱり多かれ少なかれ意識しては「自分じゃどうにもならん割り切れないキモチ」になっちゃうようですな。

まあ全部、考えても仕方ないけど考えずにいられない事ばかり。アタマかかえても実際は何も変らない事は皆わかってるんで、黙って勉強して、そして遊びにもいそしんでますけどね。余計なことに神経使わないですむくらい自分に対して図太くなりたいねっ、とカンパイしながらぼやく日々です。